はじめに
虚無感とは、「元来の目的を失ったゆえの、ココロの空洞」を指します。
それにかんしては、下記ページを参考にしてください。
人が虚無感に襲われる根本的な理由は、「元来の『生きる目的』を喪失した」から。虚無感の実態を、教えます
このページでは、現在、虚無感に苦しめられているあなたが、そこから脱する方法を、具体的に述べていきます。
お楽しみに。(^_-)-☆
まず虚無感ゆえに、「生きる目的」が見えてこないあなたは、どうすればいいのでしょう?
これは、答えだけ述べると簡単です。
生産的で、しかも一生かけて成しえる「大いなる目標」を見つければいいだけです。
ところがこれは、まさに「言うは易し、行うは難し」です。
というのはまず、自分が過去に失ったものを探すのも、新たな目的を実行に移すのも、たいへんな精神力や実行力が必要となるからです。
とかくまず、あなたが現在、なんらかの虚無感に苦しめられているとします。
その上で、あなたが過去に何を失ったか、そしてご自分の未来の何に失望しているのか、知る方法を、ここで伝授します。
まずあなたは、ペンとノートを用意します。
そしてまず、あなたがご自分の過去を知りたいときには、現在を基点として、3か月ほどの間隔で、自分の過去を思い出し、ノートに書きだします。
このときは、ご自分の行動と精神状態、そしてあなたを覆っていた状況を、可能なかぎり思い出します。
これを、「半年前は、1年前は、3年前は、10年前は……」とやっていけば、いずれあなたのトラウマの正体が、ハッキリします。
つまりあなたには、いつどこで、どのように「自分が大切なものを失ったか」が、見えてきます。
これが、過去編です。
次に、なぜあなたは未来に希望が持てないのか、を探す方法をお教えします。
ここでも用意するのは、ペンとノートです。
そしてこれは、過去編と同様に、現在を基点として、ご自分の未来を3か月間隔で、「元来の自分にあるべき姿」を、ノートに書きなぐってください。
これもまた、「1年後、3年後、5年後、10年後、20年後……」という感じで、順に自分のココロに正直に明白にさせるのです。
するとそこであなたは、「自分で勝手に実行するのをあきらめた夢と、その障害となっているもの」の正体に気づくでしょう。
ただし、「生まれたときから漠然と生きていて、自分のすべては親が勝手に決めた」という事実が、精神病理にまでなっている人には、わからないかもしれません。
こういう人は、つねに「社会」という競技場の客席に置かれていました。
ですので彼は、いつかは自分も社会という競技場で戦わねばならない、ということが、わからないでいるのです。
もちろん育ちがそうであれば、そうした価値観が自然に抜けるということは、あまりありません。
これは過去の私でもあるのですが、そういう人は20歳、30歳を過ぎても、どうしても自分を「社会のお客さん」として認識してしまいます。
そういう人にはいずれ、「自分の人生の見つけ方」について、ページを割いてどうすべきか、アドバイスしようと思います。
とかくあなたは、ご自分の過去と未来を精査することにより、あなたのトラウマや失望の正体が、見えてきたものとします。
そのときには、ぜひ「現在の自分に、それを取り除くことは、可能かどうか」を、吟味してください。
というのは、「未来に失望して、虚無感を抱いたあなた」というのは、当然ですが、「過去のあなた」です。
ならば、そのときよりも肉体も精神も知力も成長している、現在のあなたであるならば、ひょっとして、それが可能かもしれないからです。
子どものころ、とてつもなく大きな山だと思っていたものが、大人になったいま見てみると、小さな丘にしか見えない、というのは、よくある話です。
あなたはそうして、あなたに虚無感、無力感をあたえているものの正体を、明確にしてください。
そして「失われた夢」をどう取り戻すか、計画的、かつ具体的に考え、行動に移せばいいでしょう。
その際、一人ではむずかしいと思えば、むかしからあなたを知っている人や、プロのカウンセラーに手伝ってもらうのも、有効です。
ただし、そのトラウマがあまりに強く、あなたが恐怖を覚えるようなら、即座に作業を中断してください。
というのもその場合、過去にあなたが自分のココロを守るため、あえてそれを脳の奥に封印したものである可能性も、あるからです。
それをムリに掘り起こそうとすると、あなたはそのショックに耐えきれず、うつ病になってしまう可能性もありえます。
また、ご自身の未来について考察するのも、同様です。
というのも、あなたは間違いなく、ご自分もいつかは30歳、40歳になるという事実を恐れているでしょうし、その自覚もないでしょうからです。
ですから、そうした「自分探し」は、自分がムリだと思った時点で中止してください。
ですがとかくそうではなくその後、トラウマの克服が達成されたならば、あなたの虚無感はその瞬間に消え去るはずです。
たとえば、以下のようにです。
「あ、俺が女性が苦手で話ができないのは、中学時代に意地悪な女生徒どもに、いじめられたからじゃないか。あのときの俺は、カラダが小さかったから、いじめられた。
だけどいまでは、立派な大人の男の肉体を持っている。だったらもはや、女性を怖がる理由はない。明日から少しずつ、同僚の女性社員にあいさつをするところから、始めてみよう。
そうすれば俺は、23年間、彼女がいなくて寂しかった虚しさからも、解法されることだろう」。
ところが、いろいろと試してみて、あなたが当初抱いた夢は、やはり現実的に、実現不可能なものだと気づかされるかもしれません。
ですがそのときはあらためて、あなたがご自分を幸せにする別の道を探せば、いいだけです。
もしあなたが「自分のこと」で思い浮かばないなら、あなたが「社会のため、他人のため」に、なにができるかを考えてみましょう。
その点については、下記ページの第四章、第五章を参考にしてください。
「生きる意味」とは現代人にとって何か? 哲学的、科学的に説く
4 第四章 “個”としての生物の究極目的は、自分が属する“種”の繁栄
5 第五章 「人が生きる意味」とは、人間社会に有益なものを遺すこと
そこであなたの人生における全体像が見えれば、よし。
あとはそれを、最終地点から逆算して、期間ごとに区切って実行すれば、いいだけです。
またそれでも、あなたがご自分の道が見えないときは、以下のようにしてください。
まずはとかく、ご自分の能力向上と、他人や社会のためにできることを、小さなことから日々、実践していくことから始めるのです。
その際にはなるべく、ご自分の関心や得意領域、あるいは将来におけるあこがれの職業に近いものが、ふさわしいです。
この作業の要点は、ご自分の目的を徹底して、ご自分自身に近づける、ということです。
その実践の具体的内容は、「3年かけて、ビジネス英会話の習得」でも、「毎日欠かさず、自分の家のまわりをキレイにする」でも、結構です。
とかく重要なのは、それが現在のあなたにとって、実現可能なことという点です。
そうしてあなたのなかに、「実質」と「自信」を蓄積させていきます。
その後、その目標が達成できたら、今度は目標のスケールを上げて、再度、新しい挑戦に挑みます。
そしてそれができたら、またさらに少しだけ大きなことにチャレンジすると、そのくり返しです。
そうしたことを続けていると、やがて道が勝手に道となり、ご自分の人生における目標、目的も見えてきます。
するともう、虚無感など湧いてくるはずもありません。
なぜならそのときには、あなたはすでに、あなたご自身の人生を生きていることになるのですから。
さて、ここまで述べると、あなたは以下のような感慨を持つかもしれません。
「人の人生について、いろいろ述べてくるお前は、一体、何者だ? お前は過去に、何ができたのだ?」と。
まず私の場合ですが、生まれたときから家庭環境は最悪でした。
父も母も、社会的には「いい人」なのですが、彼らは家庭内ではおおよそ、核家族で父親、母親に期待される役割を果たせない、幼い人たちだったのです。
これはいまでいう「機能不全家族」です。
ちなみに核家族が主流となった現代日本では、こうした家庭がなんと、全体の8割を占めているとされています。
その点ではほぼ間違いなく、あなたが育った家庭とおなじです。
そうしたわけで幼いころの私は、つねにだれも満たしてくれることのない、自分の空っぽのココロを持てあましていました。
ただ私の場合は、それが後々成人してから、深刻な精神病となるほど、ひどかったのですが。
この点について知りたいのなら、以下のページを参照してください。
「何もしたくない」には、長期的、短期的の2つの原因と実態がある。それぞれの対処法とは?
寂しい気持ちに苦しめられている若いあなたへ。その根源的な理由と原因を教えます
上記ページから私が言えることは、以下です。
あなたもかつての私と同様に、いまが「青年期」だからこそ、ご自分のココロを持てあましているのかもしれない、ということ。
もしそうであるならば、上記
寂しい気持ちに苦しめられている若いあなたへ。その根源的な理由と原因を教えます
を参考にしてください。
淡々とした日常を、その日の義務のみに追われながら、流されて生きていけば、やがて将来的に、自然と虚無感が消えることは、あります。
なぜなら、大人となったあなたには日々、細々とした義務や責任に追われるだろうからです。
そうして「なんとなく、大人になって」、「なんとなく、家庭を持ち」、「なんとなく、仕事をしていれば」、あなたを苦しめる虚無感は、たいてい消えます。
というより、世間にいる人間の大部分が、この生き方を選んでいるのが、古今東西変わらぬ現実でしょう。
青年期にせっかく、自分を変えるための孤独や虚無感がやって来ても、それから逃げるばかりで年齢だけを重ねていく人が、98パーセントくらいだと思います。
そうしてあなたは、将来「つまらない、どこにでもいるおっさん」に変わる代償として、青年期からの虚無感からは、脱出できます。
ただしその場合、あなたが人生の晩年になり、ご自分の人生を総括する段階になって、後悔する可能性が大です。
なぜなら「後悔」とは、挑戦の結果がどのように終わっても、自分が最後まであきらめず、全力で闘った場合には、決して現れないものだからです。
そうではなく、せっかくのチャンスに挑戦せず、「自分の人生を生きなかった人」に、後悔は訪れます。
ここで、私の身の上話を一つ。
すでにいろんなところで書きましたが、私は若いころ足かけ10年以上にわたり、ある空手道場に通っていました。
その道場を運営している流派は、令和の現在となったいまは、「知る人ぞ知る」マイナーな組織です。
ところが当流派は、そこの師範の著作の影響が非常に強かったため、昭和時代の後期には、武道界で一大ブームを起こしていました。
私は19歳のころ、その道場に通っていたのですが、そこである中年の歯医者さんに出会いました。
ここでは便宜上、その人を「沼田さん(仮名)」と呼びます。
あるとき私はある機会から、沼田さんの家に呼ばれ、彼と長時間、会話をすることになりました。
当時はバブル期末期で、沼田さんはたしか45歳だったと記憶しています。
その沼田さんは、じつはそれ以前に九州で歯科医として開業していたのですが、師範の著書を読み、たまらず東京に仕事場を移したのです。
沼田さんは、歯科医としてはかなり成功者の部類に入り、バブル期の東京で土地を買い、開院できるほどでした。
沼田さんは若いころから「迷える青年」であり、彼の話を聴くたびに、その壮絶さが伝わってきました。
たとえば沼田さんは若いときのある日、どうしても人生に行きづまってしまったので、思想家の吉本隆明氏の自宅へ直接、電話をしたほどでした。
吉本隆明氏といえば、「戦後最大の思想家」とも言われる人物で、昭和の言論界を、文字通り牽引していた人物です。
そこで吉本氏も気さくな人物だったため、名前も知らない自分の青年読者が、予約なしでかけてきた電話に、2時間も対応してくれたとのことです。
その沼田さんが、私との会話中にしきりに口にしたのが、「君の若さが、うらやましいよ」でした。
何度も述べますが沼田さんは、歯科医としては成功しており、青年期にはいろんなことに挑戦してきた人物です。
その沼田さんが、こう言うのです。
「もし悪魔がやってきて、『1億円払うなら、いますぐお前を18歳にしてやる』と言えば、ぼくは即座に1億円を用意するよ」と。
沼田さんほどの人物が、大人になってさえ欲しいと思うほど、「若さ」というのは、価値があるのです。
しかも沼田さんは、若いころは喜びや楽しみよりも、苦悩のほうが圧倒的に大きかったはずなのに、です。
ですからあなたも、もし現在「若さ」を持てあましており、「ここから逃げたい」としか考えられないのでしたら、以下のことを念頭においてもらいたいです。
「若さ」の苦しさとは、「可能性」がありすぎ、持てあますがゆえの苦しみ。
その時点であなたは可能性に満ちあふれており、その可能性は、あなたが大人になるほど、減っていくものです。
なのでどうか、「若さ」そのものを捨てることを、考えないでください。
そうではなく、「若さ」のもつ無限の可能性を、一つでも多く結実させることに集中し、「大人になったあなた」のために、毎日を意識的に生きてください。
そのためあなたには、下記ページを読んでいただきたいと思います。
「何もしたくないあなた」が選べる3つの道。あなたはどの道を選び、どうすればいいか?
「何もしたくない」には、長期的、短期的の2つの原因と実態がある。それぞれの対処法とは?
第四章 時間を置けば、あなたが虚無感から逃げるのは簡単。ただしそれには、「大後悔」という大きな副作用が……。
もちろん、どの道を選ぼうとも、あなたの勝手であり、あなたの人生は、あなただけのものです。
ですが若いときの私は、「虚無感に襲われた自分」を、「自分の道を探す大チャンス」ととらえ、その大チャンスを現実化すべく、がんばってきました。
その結果として、現在の私は決して大物ではありませんが、少なくとも私は、私自身が大好きです。
さらに私は現在、50歳を前にしていますが、それでも胸に大望を抱いて、世界に出るチャンスを、うかがっています。
まぁただ、それは私が大人になってからの実感で、青年期の私は、どちらかというと「そうするしかなかった」から、努力をしてきただけですが……。(^^ゞ
とかく私が、現在の若いあなたに言えるのは、以下のことです。
いま虚無感に苦しめられているあなたには、じつはとてつもない大人物になれる可能性が、潜在的にあるということ。
そしてこれ以上はないという、極上の幸せな未来をつかむ入り口に立っているのは、間違いないということです。
私はここでは、一般論と自分の経験しか語っていません。
決して「あなた」が置かれた現在の状況における特殊性まで、配慮した上での発言では、ありません。
ですから、もしあなたがご自身の虚無感が大きすぎ、私のアドバイスだけで耐えられないのなら、お医者さんやカウンセラーに通うのも、選択肢の一つです。
現に私は、これまで3人のすぐれた精神科、心療内科の先生方に30年近く診察してもらい、ようやく自分の人生が見えてきました。
逆に、上記3人の先生方がいなければ、いまごろは生きていられなく、もちろんこのページも書くことはなかったはずです。
ココロの専門家の意見を聴くだけで、あなたには新たな道が見えてくるかもしれません。
また、私がここで述べた方法であろうと、あなたが経験や教えから構築したやり方であろうと、かまいません。
あなたはそれに実直に取り組んでいるだけで、その努力はあなたの未来における、なんらかの実力へと転化されるでしょう。
ただしその場合、あなたの方向性がズレないように、やはり専門家や先輩の意見は、取り入れるべきですが。
また、日々あなたを苦しめている虚無感の正体とは、以下のものかもしれません。
あなたは幼少期より、あなたの脳内に「あなたの夢」を封印しており、それが押さえつけられている叫び。
あなたには、どうしてもかなえたいこと、なりたいものがある。
しかし臆病なあなたは、そんなご自分の夢を、「そんなこと、できっこないじゃないか!」と、ムリに脳の牢獄へと閉じ込めているのかもしれません。
そのあなたの夢が、「俺に、実体をあたえてくれよ!」と叫んでいるのを、あえて無視しているから、あなたは日々、虚しいのかもしれません。
これは、私にも経験があります。
かつて私と相思相愛だった女性を、私は臆病さから徹底して無視しました。
その結果、その女性からはもちろん逃げられましたが、私に残ったものは、いつまでも続く後悔と虚しさだけでした。
当時の私は、すべてが怖かったのです。
また、自分という人間にまったく中身がないのも、薄々、自覚していました。
そんな私が、ある意味、人格のぶつけ合いでる「恋愛」などに、耐えられるはずもありません。
また、たとえその女性とつき合うこととなっても、彼女は即座に私の中身のなさに失望し、去っていくだろうと、勝手に怯えていました。
そうしたことから、非常に若いころの私には、恋愛は不可能だったのです。
さて、最後にこの章を終えるにあたり、あなたに2冊ほど、本の紹介をしたいと思います。
それは、以下の2冊です。
〇怒りの葡萄 スタインベック著
〇老人と海 ヘミングウェイ著
どちらも、物事がうまくいかず、目的を喪失しても、その都度、ココロを新たにして挑戦を続ける人間像が描かれています。
どうか、ご一読を。(^_-)-☆
虚無感とは基本的に、「自分の人生の目的が、見えないこと」で発生します。
そこでもしあなたが虚無感に襲われたなら、それを解決させる方法は、いくつかあります。
まずは自分の過去と未来を検証することにより、「自分が何を失ったのか」を明確にし、それを取り戻すという方法。
または、失われた目的に替わりえるものを探し、自己研鑽や社会奉仕に生きることです。
そうした日々を積み重ね、自分のなかに「実質性」と「実力」が蓄積されたら、もうあなたは「虚無感」などに悩まされるはずもありません。
あとはそのまま生きていけば、あなたの歩いたところが、おのずと道になっていきます。
また、もう一点。
すべてをあきらめ、日常のルーチンに追われて、大人になるという生き方もあります。
こちらもたしかに、虚無感を忘れさせてはくれます。
しかしこの道を選んだ場合、人生の晩年になって大後悔する可能性が、大きいです。
どの道を選ぶにせよ、それはあなたの人生ですから、私がそれに口出しする資格も権利もありません。
ですがどうか、あなたには自分が選んだ道の責任を、自分で引き受けられる人になってもらいたいと思います。
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疲れたときには、自然や動物に触れると、癒される。生き物と友だちになろう!
そもそも「疲れ」とは、どういう状態か?ココロとカラダのあり方から説く
私に自信と能力がついたのは、未来への目標があったから。自信とは、自分への信頼を積み重ねること
「臆病」は、対象に対する努力・経験不足。その対策は、小さな成功体験の蓄積あるのみ
あなたが後悔の念から立ち直るには、あなたの後悔の中身を反省し、今後の人生で役立たせること