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あなたは現在、寂しい状態にいるとします。
そうしたときには、あなたはどうするでしょう?
おそらくは、寝込むか泣くか等、対処療法的な仕方で、「寂しさ」という嵐が過ぎ去るのを、待つことでしょう。
ところが私は、これまで何十年と精神を病み、その都度、優秀なお医者さんから、落ち込んだときの対処法を学んできました。
また私自身も、そうしたことは自分でさんざん研究してきました。
そこでの発見は、「寂しい人」というのは例外なく、心身ともに冷え込んでいるということです。
よってここでは、あなたが大きな寂しさに襲われたときに有効な、精神・肉体両面からアプローチできる「ココロの温め方」を、ご紹介します。(*^^*)
私は「はじめに」で、「寂しい人は、ココロが冷え込んでいる」と申しました。
この場合、「冷え込んでいる」というのは、比喩ではないのです。
実際に物理的、肉体的にも、その人は冷えているのです。
これはどういうことかと申せば、まず「ココロの冷え」をもたらすものに、不安や孤独感や緊張などがあります。
それで、ココロがそういったものに襲われると、本当に体温が下がり、カラダまで冷えてしまうのです。
この点については、私が現在でもお世話になっているクリニックで、教わったことです。
ここを、具体的に述べます。
人は不安、孤独、緊張、うつ状態などに陥ると、自律神経のバランスが乱れ、その結果、血行が悪くなります。
すると体温が低下して、心身ともに冷えていくのです。
さらに悪いことに、精神も突きつめれば、「脳」という肉体器官の活動です。
ならば、ココロが冷えればカラダも冷え込み、またカラダが冷えれば、ココロが冷え込むという、相互関係が成り立つことになります。
そのように精神と肉体は、二つで一つという関係性でできています。
ですから、どちらかになんらかのダメージやストレスが加わっても、もう片方にはその影響が表れないということは、基本的にはありえないのです。
ここを、例を挙げて述べます。
うつ病の人は、ココロが冷えているため、ほぼ例外なく低体温です。
重篤なうつ状態にありながら、平熱がつねに36度8分あるという人は、ほとんどいません。
ですがここにはある意味で、孤独により冷え込んだココロを、温めるヒントがあります。
つまり、ココロとカラダが原則として一体ならば、カラダを温めることにより体温を上昇させればいいのです。
そうすればその結果として、冷えたココロを元に戻してやれるということです。
私はクリニックでそのことを教わって以来、精神の具合がすぐれないときには、肉体を温めることで、調子を整えるようにしています。
この点を、具体的に述べます。
可能ならば、36~37度くらいの温度のお風呂に、2時間くらい浸かります。
それが厳しいのであれば、37~40度くらいのお湯で、30~40分ほど半身浴をしましょう。
湯温の上限は、40度くらいまでにしてください。
あまり熱いお湯ですと、カラダの表面だけが火照り、カラダの芯まで温まらない場合があります。
さらにその場合、自律神経のうちの一つ、交感神経が興奮してしまい、かえって血行が悪くなることもあります。
とかくゆっくりと、ぬるま湯に浸かってください。
その際には、自分の内部に氷のカタマリがあり、お湯でじっくりとそれを溶かしていくようなイメージで行うといいでしょう。
また、長時間の入浴が退屈なら、防水機能のついたラジオやビデオを持ち込んで視聴したり、アロマのお香などを楽しむといいでしょう。
私たちがふだん食べているものはすべて、東洋医学の理論によれば、「温性」、「寒性」、「平性」に分けられます。
これは、温性はカラダを温める、寒性はカラダを冷やす、平性は温めも冷やしもしない、という意味です。
具体的には、以下のサイトを参考にしてください。
http://www.ikkando.com/yojyo/syokuno_inyo.htm
このうち、温性の食品を、ふだんから積極的に採るようにしましょう。(*^^*)
ちなみに私はここ20年ほどずっと、温性食品を常食するように心がけています。
私が毎日、欠かさず摂取しているのは、熱めの「どくだみ茶」です。
これを朝に一杯、必ず飲むようにしています。
なぜ「どくだみ茶」かというと、私の鍼の先生に勧められたことと、つくるのが簡単だという理由からです。
私の経験や、クリニックの先生のアドバイスから、その他にも、しょうが紅茶、黒豆茶、ほうじ茶、昆布茶なども有効です。
カラダを温める飲料を摂取する効果は、「寂しい気持ち」に対し、短期的にも長期的にも有効です。
たとえば、ふだんから「寂しい気持ち」に苦しめられているのなら、それを飲むことを朝の習慣とすればいいでしょう。
また、なにか好ましくない出来事に遭遇し、一時的に孤独感が強くなっている場合にも、「カラダを温める飲み物」は、有効です。
ぜひ、試してみてください。
さて、次にオススメするのは、ぬいぐるみ、動植物、子どもなどと接することです。
こうした存在は、人間の大人のように、本音と建前を使い分けません。
ですからあなたも、寂しい気持ちになったときには、彼らに対し、自分の悲しい本音を打ち明けるといいでしょう。
といっても、地域社会がすっかり消滅した現代の都会では、子どもと接するのは、むずかしいかもしれません。
なにしろ、大人が変に子どもに話しかけたりすれば、通報されかねない世の中です。
私の場合は、不思議とよく見知らぬ子どもに声をかけられるので、あえて人の目につくところで、ふれあいを楽しんだりしていますが。(^^ゞ
とかく子どものいいところは、共感能力が高い点です。
ですから、他愛ない彼らの日常の話でも聴いてあげるだけで、なんの邪心もない気持ちに触れられます。
また、子どもを相手にすると、必然的に自分がその子の先輩、あるいは保護者的立場に立つことになります。
すると、「この子を守らなければ」、「この子に大人のルールを教えてあげよう」という気持ちになります。
その時点で、あなたには「小さな仲間」ができたことになるので、少なくとも「自分は孤独だ」という観念からは、自由になれます。
ですが前述したように、現実的に子どもと直接的な関係を持つのがむずかしいのが、現代社会です。
ならば次の策としては、動物や植物を相手にすることです。
可能ならば、犬や猫を飼い、世話をする。
そうして自分の飼っている犬や猫と信頼関係が成立すれば、あなたは寂しい気持ちからは解放されるでしょう。
なぜなら犬や猫は、自分があたえた愛情を、確実に返してくれるからです。
あなたが深くそれらを愛すれば、より深く激しい表現であなたへの愛を示してくれるのが、犬や猫です。
そのときあなたはきっと、「自分の愛に価値がある」ということを確信し、幸せな気持ちになれるでしょう。
私の場合は、これは10年以上前のことになりますが、近所で外飼いされていたゴールデン・レトリバーと仲良くなったことがあります。
私はその家の前を通るたびに、そのゴールデンを思いっきり可愛がっていました。
そしてご存じのように、ゴールデン・レトリバーはあらゆる犬のなかでも、最強レベルに情が深いです。
ですからそのゴールデンは、私に対して「これでもか」というほどの愛情を示してくれました。
また私としても、自分の存在をそこまで認め、必要としてくれる犬がいるということで、大変に満足でした。
そのゴールデンは10年ほど前に、飼い主夫婦に連れられ引っ越してしまいましたが、私のなかではまだ、そのゴールデンの姿は生きています。
そして寂しい気持ちになったとき、そのゴールデンのことを想えば、ネガティブな感情もかなり消えてくれます。
といっても、犬や猫を飼ったり、それらと仲良くなれたりできる環境に、あなたがいるとはかぎりません。
そこで次のオススメは、花や観葉植物等の世話をすることです。
これは、自宅に庭がなくても問題ありません。
百円ショップなどで売っている、ミニチュアの植物など購入して、あなたの机の上にでも置いておきましょう。
私の経験から言えることですが、植物というものは、愛情をもって育てるのとそうでないのとでは、成長の仕方が違います。
簡単にいえば、愛情をこめて育てた植物はキレイに育ち、かつ長く生きます。
そして、愛情をあたえず事務的に水だけやった植物は、それと逆の結果を示します。
そこからあなたは、愛情たっぷりに植物を育て、「自分の愛情の価値」を実感すればいいでしょう。
植物とさえ、ココロを通じ合わせることができれば、それはあなたの寂しさを吹き飛ばしてくれるはずです。(*^^*)
くわえて最後にご紹介するのは、ぬいぐるみを持つことです。
幼少期の私は、極度に孤独な少年でしたが、両親に買ってもらったいくつかのぬいぐるみを、大切にあつかっていました。
辛いときには抱きしめ、人に言えないことがあるときには、ぬいぐるみに話しかけて、自分の寂しさを紛らわせていました。
そのぬいぐるみは、もう私の手許にはありませんが、やがて私は大人になり、「ぬいぐるみ療法」というのがあるのを、知りました。
これは、ぬいぐるみを精神的なセラピーの道具に使うというものです。
たしかにぬいぐるみならば、生きていないので、どんな人間嫌いの人でも、これに苦手意識を持つことはありません。
ですからあなたは、寂しい気持ちに耐えかねたとき、近所のおもちゃ屋さんからでも、ぬいぐるみを購入すればいいでしょう。
それには、やや大きめで、「ギュッ」と抱きしめらえるサイズのものが、好ましいです。
また、ぬいぐるみの外見は、もちろんあなたの好みのものにしましょう。
そうしてぬいぐるみを前に、あなたは自分の本心を語り、自分自身のココロを裸にするのです。
これは自分の部屋で行うかぎり、人に見られるということはありません。
ならばあなたは、ぬいぐるみを友として、あなたの寂しさからの脱却を図ればいいのです。
私がそう言うと、「でもそれは、あまりに子どもっぽすぎない?」と、あなたは返してくるかもしれません。
ですが、それはそれで、いいのです。(*^^*)
というのも、人が成長できないときには、たいてい彼のココロになんだかのわだかまりが残っています。
ならばあなたは、ぬいぐるみに向かって自分の内面をすべて吐きだせば、その時点であなたのなかの葛藤が解消されることもありえます。
または、自分の内部を言語化することで、あなたを寂しい気持ちにさせているものの正体も、見えてくるようになるかもしれません。
すると、その解決策もわかってくるかもしれません。
そうやってあなたは、自分の問題を一つクリアできたら、それだけ成長でき、人生の次のステージへと向かえます。
つまりあなたは、ぬいぐるみ療法をつうじて一歩、大人になれるのです。
ですからあなたは、これを嫌ってはいけません。
さて次にあなたにオススメするのは、あなたと趣味、関心領域、仕事等、なんらかのものを共有している人たちとの交流です。
あなたはもちろん、見知らぬ他人とのつき合いというものは、大の苦手でしょう。
ならば、少しでもあなたと接点のある人との交際を深め、そうした人たちとの「共感」を大切にすることです。
この場合、あなたはムリになにかのサークルを探して、入会するという必要もありません。
ただ身近にそういう人がいれば、あるいはそうした人と出会う機会があるならば、それを「一期一会」のものとして、無意識にやりすごさないことです。
とかく、一つひとつの人との出会いを大事にしてください。(*^^*)
たとえば現在のあなたが陰々滅滅とした人で、あらゆる他人がまぶしく見えて、対等のつき合いができなかったとしましょう。
それでもあなたは、多くの人と交わり、彼らから、自分にないものを学ぼうという気持ちでいれば、あなたは少しずつでも成長できます。
そしてそうしたことを蓄積していくと、いずれあなたは、それまで雲の上の人と思っていた人とも、接点が生まれるかもしれません。
するとその人とも、対等の関係が築けるようになれる可能性が生じます。
これは、私が20年以上かけて、実践してきたことです。
20歳前後の私は、とかく他人というものが怖かった。
ですからそれを克服するため、なにかを学べると思えた目上の人には、積極的に話しかけ、じっくりと話を聴きました。
ですからいまの私は、相手が大企業の社長でも、一流スポーツ選手でも、彼らに合わせ、会話をすることは、容易にできます。
ここで仮に、あなたは、そのように自分から人に話しかけることさえ、できないのだとします。
ならばせめて、だれからも声をかけられなくても、集団のなかに身を置き、そこの人々のやり取りを、よく聴いてください。
そこからあなたは、「会話術」というものを、学べるでしょう。
じつはコミュニケーション能力も会話の巧みさも、人が生まれつき持っているものでは、ありません。
それは本人が自覚していようがいまいが、後天的な学習や経験から身につけるものです。
ならばあなたは、「人とうまくやっていく術」を、まるで学校の勉強に挑むように、学習して身につけるものだと、とらえればいいのです。
そうして少しずつでも、人の場のなかに入り、発言もできるように努力してください。
それが自然にできるようになれば、あなたは「自分はここにいる」と実感を持ちつつ、それをとくに意識しないでいられるようになるでしょう。
そのときのあなたは、すでに「場に溶け込んでいる」のですから、おのずと寂しい気持ちは消えているはずです。
なおあなたが若者であるならば、なぜあなたがそこまで寂しい気持ちに陥ったのかは、下記の記事を参考にして、考えてみてください。
寂しい気持ちに苦しめられている若いあなたへ。その根源的な理由と原因を教えます
「寂しさ」とは一見、精神的な現象とばかり、思われます。
しかし人間の肉体は精神と直結しているため、肉体的なアプローチからでも、「寂しい気持ち」を和らげることはできます。
くわえて、ココロもさまざまな手段で温めれば、きっとあなたの「寂しさ」は、癒されます。(*^^*)
どうかあなたは、上記を参考にして、「寂しい気持ち」から、短期的にも長期的にも、抜け出してください!!(≧∇≦)/
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疲れたときには、自然や動物に触れると、癒される。生き物と友だちになろう!
そもそも「疲れ」とは、どういう状態か?ココロとカラダのあり方から説く
私に自信と能力がついたのは、未来への目標があったから。自信とは、自分への信頼を積み重ねること
「小心者」は、対象に対する努力・経験不足。その対策は、小さな成功体験の蓄積あるのみ
あなたが後悔の念から立ち直るには、あなたの後悔の中身を反省し、今後の人生で役立たせること